日々の暮らしでどうしても向き合うこと…
それが終末期。

いわゆるエンディングです。

20代のクライアントがとても大切なことを教えてくれたのでぜひシェアさせて~とお願いしたら
「名前を伏せてなら」と言ってくれました!


つい先日“彼氏が亡くなった”とセッションの日時変更のメールがありました。

私は目を疑いました。というのもつい先月「彼氏の気持ちが分からない…」と悩んでいたからです。 

松本理恵さん(仮名)の彼との出会いは3ヵ月前。
出会いの場所はスポーツクラブでした。

健康のために体を動かそうと足しげく通っていたら独身の素敵な男性を発見!
輝く笑顔や無邪気にスポーツに打ち込む彼の姿に惹かれたそうです。

彼が来るときに話しかけて仲良くなりデートにこぎつけ…ピュアな理恵さんの気持ちは伝わり、友達から恋人という関係になっていきました。

しかし、彼はすでに肺ガンとたたかっていたのです。再発し転移していたガン治療のためにデートや電話の時間が限られました。

悩んだ結果、理恵さんはそれでも彼を愛すると決意。
その後も
「今度、手をつないで歩きたいです。手をつないでもいいですか?」
「僕も手をつないで歩きたいです」

そんなメッセージのやりとりをしていたそうです。


でも、そんな優しい時間はそう長くは続きませんでした…

彼のガンは治りにくく、しかも再発だったので様々な方法で治療をしても、
体はむしばまれていったのです。

そして、ある時から、咳や息切れがみられるようになり、
理恵さんはネットなどで同じ骨肉腫というガンについて調べ
「完治はしない…。そしてもう長くはない…」
と覚悟を決められました。

“たぶん本人とそのご家族も分かっている”
そう思った理恵さんが出した結論、

それは…

“たとえ長くないとしても、最後まで支え続ける!”

でした。
そして毎日

「大好きです」「そばにいさせて」

とLINEのメッセージを送り続けました。

そして彼が入院しなければならなかったときにも
“もう最後かも知れない”と思いつつ 

「あなたのことが大好きです。最後まで支えますから!」 

というメッセージを朝晩送り続けました。

今まで淡泊だった彼。
つき合ったばかりの頃、彼は気持ちの表現が控えめで
理恵さんは不安を感じることがあったそうです。

でも入院中
「彼はもう生きられないのかも!」という気持ちで 
必死でメッセージのやり取りをしていたら… 


「ボクも理恵ちゃんのこと大好きです」

と初めて言ってくれ 


「今、息苦しいんです」と弱音を言ってくれるようにまでなったそう。 

これまで一度も弱音を吐かず、笑顔で接してくれた彼。自分のことよりもいつも理恵さんを気遣い優先してくれた彼。

そんな優しくて辛抱強い彼が初めて病気の辛い気持ちを打ち明けてくれた時
理恵さんはとても嬉しかったそうです。 

入院中のたった一週間で彼は素直に自分の気持ちを言ってくれるようになり、 
これからお互いの呼び名をどうしようかという話もしていたのです。 
しかももう残された時間が短いのにです!


それから退院後、ちょっと早めのクリスマス&誕生日プレゼントを交換の日。

彼はもう一人では動けませんでした。彼の家族が待ち合わせ場所に彼を連れていき二人の時間を持たせてくれたそうです。

その時にも

「大好きです」

と伝えたそうです。

車の中で彼が理恵さんの姿を見た時に彼は笑顔になったそうで、
ご家族は「理恵さんのパワーはすごいのね!」
と喜んでくれたそうです。

きっと入院中、彼だけでなくご家族も理恵さんの愛の力に
支えられていたことでしょう。

それから3日後… 

LINEのメッセージが途絶えました…

そして理恵さんのもとに一本の電話が

「昨日亡くなったの…。ごめんね。すぐに連絡できなくて」 

クリスマスの翌日のことでした。

お葬式の時、棺の中にいた彼はプレゼントのマフラーと手袋と靴下を身につけて笑顔でお花に囲まれていたそう。 


実は松本理恵さんは、今年ご家族を亡くされその時の後悔もありました。

でも今回は後悔なく二人の時間を過ごせたと思えたそうです。 

辛い経験を乗り越え、とても濃い時間を彼に残してあげご家族に希望を与えた理恵さん。 
貴重な時間を彼の人生最後の日まで彼にプレゼントし続けた理恵さん… 

豊かな時間ってこういうことなんじゃないでしょうか?暮らしの豊かさは「いかに自分らしく生きるか?」から生まれていくのではないでしょうか?

そんなことを学ばされた日でした。

今年もお世話になりました。
そしてどうぞ悔いのないようステキな年末年始をお過ごしくださいませ!

最後までお読みくださりありがとうございました!